5Gとは何?どのような特徴があり何ができる?

5Gとは第5世代移動通信システムのことで、2020年からサービスがスタートしました。大きな特徴としては、大容量のデータを高速で通信できるという点、また複数のデバイスに同時に接続してもスピードが遅くなりづらいという点です。スマホやタブレットなどのデバイスを利用するユーザーだけを対象としているわけではなく、IoTをはじめとするモノや機械への適応を前提とした開発が行われており、街のIoT化にも大きな役割を果たすと考えられています。

5Gが具体的にどのぐらい速いのかというと、長めの映画4GB程度をダウンロードする場合、5Gの一つ前の4Gでは時間にして約8分程度かかります。しかし5Gを用いると、これがわずか5秒程度でダウンロードできてしまうのです。バッファーリングもなく、あっという間です。

5Gは新しいテクノロジーのため、現在5Gが適用されるエリアはごく限られた都市部に限定されています。しかし少しずつエリアは普及しており、5Gの先進国であるアメリカにおいては、すでにアメリカ全土を網羅するほどの勢いとなっています。

今後、この5Gがもっと広いエリアをカバーすれば、経済へもプラスの影響をもたらしてくれると期待されています。拡張モバイルブロードバンドを使って、さまざまな場所から様々なデータへ多くのユーザーがアクセスできるようになり、数多くの業界のIT化がさらに加速するでしょう。

そのほかにも、遠隔手術を含めた医療業界でも飛躍的な進歩が期待されていますし、小売業界でもVR技術を使って住宅のリモデルをした完成図を、家具などを入れた状態で視覚化できるようになります。つまり、一般ユーザーにとっても企業にとっても、たくさんのメリットが期待できるのです。